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金融サービスの未来を支えるAWS ~生成AIとレジリエンスから見えた金融システムの現在地 | AWS Summit Japan 2026レポート

AWS Summit Japan 2026に新入社員として初参加してきました。今回私は、AWS for Industries Zoneの中でも金融サービスの展示を中心に見学しました。金融というと、最初は少し堅い分野の印象がありましたが、展示を見ているうちに、生成AI、セキュリティ、決済、運用高度化が同時に動いている、とても変化の速い領域だと感じました。

 

 

生成AIは、金融業務の中に入っていく

まず印象に残ったのは、「進化する金融 × 生成AI」の展示です。ブースの展示・説明により、証券トレードAIエージェント、AI利用を統制するLLMゲートウェイ、金融業務をAIが連携して自動実行する例などが紹介されていました。私は生成AIについて、文章作成やチャットのイメージが強かったのですが、金融分野ではそれだけではありませんでした。市場データを調べる、提案書作成を支援する、複数の業務システムをつないで処理するなど、業務の中にAIが入っていく使い方が見えました(出典2)。AWSの金融サービス向け生成AIの紹介でも、不正検出の強化、業務自動化、顧客体験の向上とするユースケースから、 Amazon BedrockやAmazon Bedrock AgentCoreのように、エージェントを安全に構築・運用するためのサービスに至るまで幅広く示されています(出典3)。便利さだけでなく、正確性やセキュリティも同時に求められるところが、金融でAIを使う難しさであり、面白さだと思いました。

金融システムは“止まらないこと”も価値になる

金融システムを支えるレジリエンスの展示にも強く関心を持ちました。Financial Servicesブースでは、金融システムを支えるセキュリティとレジリエンスがテーマになっていました。チラシによりますと、リアルタイムカード決済のマルチリージョン構成、認証情報侵害の検知とAIによる自律調査、設計書レビュー、ランサムウェア対策アーキテクチャの提案、障害訓練シナリオの自動生成などが並んでいました。

具体的には、普段利用者としてカード決済やインターネットバンキングを使う時、裏側で何が起きているかをあまり意識しない状況にあります。しかし金融サービスでは、止まらないこと、守られていること、そして問題が起きた時に早く復旧できることが、サービスの価値そのものになります。AWS金融リファレンスアーキテクチャ日本版でも、生成AI、サイバーレジリエンス、マイクロサービスに関するワークロードが追加されており、金融業界で安全性と変化対応力を両立させる動きが進んでいると分かりました。

地方銀行と決済を支える、具体的なクラウド活用

お客様展示ブースでは、SBIネオバンキングシステムと、三井住友カードの展示が主でした。SBIの展示では、地方銀行向けの金融サービスとして、次世代バンキングシステムやインターネットバンキング、認証サービスなどを AWS 上でどう支えるかが紹介されていました。説明によりますと、次世代バンキングシステムはAWS上に構築されたクラウドネイティブな仕組みで、フルAPI化による拡張性や、低コスト・短期間での開発が特徴とされています(出典4)。地方銀行のように地域を支える金融機関でも、クラウドを使って安定性と柔軟性を高める必要があることを実感しました。

 一方、三井住友カードの展示では、stera terminal lightを支えるAWSネイティブな決済基盤が紹介されていました。stera terminalは、クレジットカード、電子マネー、コード決済などを一台に集約する端末として現場でも公式サイトでも説明されております。利用者から見ると「決済が速い端末」ですが、展示ではその裏側にPCI DSS、証明書、mTLS、マネージドサービスなど多くの設計があることが分かりました(stera terminal - どんなシーンでの決済もDXもこの一台で|stera(ステラ)|ご加盟店契約、アクワイアラーならクレジットカードの三井住友カード)。小さな端末の後ろに、大きなクラウド基盤とセキュリティ設計がある点がとても印象的でした。

さらに、ソフトウェアとハードウェアの距離が近いからこそ、少しの誤差や遅延が結果に大きく影響する点も印象的でした。画面の中で完結するAIとは違い、現実世界では環境の変化や物理的な制約があるため、思った通りに動かす難しさがあります。その分、うまく動いたときのインパクトは大きく、フィジカルAIならではの面白さを感じました。

 

業界課題と結びつけてAWSを学んでいく

今回のAWS Summitを通じて、金融クラウドは「新しい機能を作るためのもの」だけではなく、「社会に近い重要なシステムを安全に変化させるためのもの」だと実感できました。生成AIは業務を高速化させ、レジリエンスはサービスを守ります。その両方を同じ土台で考えることが、これからの金融システムには重要かつ必要だと考えています。

新入社員としては、まだ知識面に不足な部分がありますが、こうした展示を見たことで、なぜその技術が必要なのかを少し具体的に理解できました。今後では、AWSの各サービスを単体で覚えるだけでなく、業界課題と結びつけて学んでいきます。

 

本記事の内容は、公開時点での内容のものです。
実際に導入を検討する際は、各製品・サービスの情報は、公式サイトのドキュメント等をご参照ください。

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