開発も運用もKiroにお任せ!AWSの最新AIが創る未来 | AWS Summit Japan 2026レポート
幕張メッセにて開催されたAWS Summit Japanに参加してきました!パートナー企業のブースも大盛り上がりですが、もちろんAWSによる展示もあります。今回私が主に散策したAWS Village AWS展示では、RDSやS3といった基本的なサービスにフォーカスしたものから、それらを組みわせた応用的な内容など様々な紹介がされていました。

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AI駆動・EdgeServicesを用いた防御デモ
最初に立ち寄ったブースでは、DDosやSQLインジェクションなどの攻撃に対する防御デモの様子が映し出されていました。WAFが攻撃をリアルタイムで検知・ブロックし、設定に脆弱性がある場合はチャットボットが設定変更の提案をしてくれるようです。

左が防御側、右が攻撃側のコンソール画面
私「このチャットボット、もしかしてKiro(キロ)ですか?」
AWSスタッフ「お、よく知っていますね。」
AWS Kiro
語源は日本語の”岐路(分かれ道、分岐点)”で、AI駆動開発への転換点を表現しています。
単なるチャットボットではなく、開発プロセス全体を支援するAI搭載のIDEのような位置づけで、ざっくり言えば、要件整理から実装までAI と一緒に進めやすくするツールです。VS Codeのような開発体験にAIを深く統合したものと考えると分かりやすいでしょう。
このAWS Summitでも、Kiroを取り上げたブースが多くありました。防御側はKiroを活用して攻撃の検知と設定変更を自動化しているようです。
私「設定変更の提案までしてくれるなんて、Kiroさまさまですね。」
AWSスタッフ「そうですね。なんならこのシステムは全部Kiroでつくりましたし。」
……え!?マジで!?
合言葉は “kiro-cli”
AWSスタッフ「作ってと言ったらやってくれました。」
私もAIで開発してみたことがありますが、やはりどこかで機能も見た目も崩れてしまうものです。ですが、このシステムにそんな様子はありませんでした。Kiroを活用した新規開発、なかなか夢が広がりますね。気になったので、Kiroについて詳しいという別ブースのAWSスタッフの方に話を伺いに行きます。
AWSスタッフ「Kiroが気になるなら、触ってみるのが一番ですね。CloudShell上で”kiro-cli”と叩けばすぐ起動できますよ。」
複雑な初期設定は必要なく、また50クレジットまでの利用であれば無料で使えるそうです。実際にKiroを起動して、504エラーに対するトラブルシューティングとしてKiroに頼んでみます。

「サイトにアクセスできない。エラーの原因を見つけて。」
すぐさま現状環境を分析しエラーの原因を探し当てます(画面右側)。セキュリティグループのインバウンドルールに不備があったようですね。また、写真には載っていないですが、設定変更の提案もしてくれました。これは先ほど見た防御デモのと同じ感じです。
私「これでバイブコーディングのようなことができるんですよね?」
バイブ(Vibe)とは雰囲気・空気感のことで、バイブコーディングはAIに自然言語で指示するコーディング手法を指す。未経験者でも開発に挑戦できることから、2025年初頭より爆発的ブームとなっています。
AWSスタッフ「はい。特にリソースの参照やAWSのターミナル作業を直接やってくれるので、かなり使い勝手がいいですね。私は個人的にKiroで開発して、ソーシャルゲームの装備厳選を手助けするアプリをつくりましたよ。」
うーむ、Kiroもすごいし、スタッフの方の発想もすごいですね。皆さんも是非興味があれば、自身のAWS環境で試してみてください。
――合言葉は “kiro-cli”
Kiroと三種の神器
Kiroの活用に思いをはせていると、気になる言葉が目に入りました。
――”Frontier Agents”
Frontier Agents
直訳すると最先端エージェント。自律性、スケーラビリティ、長期実行性のすべての特性を備えたエージェントのことで、ここでは3つのエージェントが紹介されていました。
<Frontier Agents 3つのエージェント>
- AWS Security Agent :設計レビュー、コードレビュー、ペネトレーションテストを行う
- AWS DevOps Agent :インシデントレスポンスを行う
- AWS FinOps Agent :コスト異常を調査、原因を特定し最適化提案を行う
ほうほう、なんだかすごそうなエージェント達ですね。
……ん?全部Kiroでよくない?
確かに便利そうですが、Kiroならまとめてやってくれそうです。素人質問かもしれませんが、せっかくの機会ですしここは正直に訊いてみました。
私「これは、Kiroでは代用できないのでしょうか。」
AWSスタッフ「そうですね、ハッキリ言うと、これらは全部Kiroでもできると思います。ただ、Kiroをより効率的に使うために、何かに特化した武器(エージェント)を持たせるのがいいんですよ。」
私「武器、ですか。」
AWSスタッフ「そうです。このような構成はマルチエージェント・オーケストレーションと呼ばれます。Kiroがオーケストレーター(司令塔)となり各エージェントが実行担当となることで、Kiroに全部やってもらうより専門性を活かしやすくなるんです。」

出典:ブース配布資料「Frontier Agents」
エンジニアはKiroに話しかけるだけでOK
※FinOps Agentはまだプレビュー版で、いまのところKiroとの連携については未公開のようです。
なるほど。これからはAIにとって有益な武器を与え、扱いやすいデータ環境を整え、伝わりやすい指示を送る、といったようなAI主導の実装がカギになっていきそうです。
まとめ
今回はKiroを中心に情報収集をしてきました。Kiroに始まったことではありませんが、高性能なAIの台頭により人間は「作業者」から「責任者」として役割が変わっていきます。何を確認し、何を材料に、どう判断するのかが主題になってくるでしょう。
AWS SummitではAWSの旬のサービスに触れることができますし、AWSスタッフの方に直接質問することもできます。これからのAWSの流れを感じ取り、知識を得るための学びの場として、初学者から経験者の方まで大いに参加の価値があるでしょう。この記事を読んで気になった方がいましたら、是非次回のAWS Summitに参加してみてください。

